電力系統解析

潮流計算

電力系統において、一部しかない既知の状態量(発電量、負荷量、母線電圧)から、系統全体の電圧分布、流れている電流と電力を算出する計算を実施します。さらに、最適計算手法と組み合わせて、送電ロス最小化、発電力率最大化という系統運転状態を探る最適潮流計算(OPF)を実施します。
また、単相地絡か三相短絡した場合の最大短絡電流、いわゆる「短絡容量計算」を実施します。

故障計算

対象座標法を用いて、三相の電圧と電流を正相、逆相、零相の各対称成分に分けて、不平衡故障時の各相故障電流と電圧の計算を実施します。多重故障計算にも対応します。

定態安定度解析

電力系統の潮流や負荷量が安定に送電できる状態であるかの確認を電圧安定度解析或いは固有値計算を実施します。

動態安定度解析

送電線の事故(地絡・短絡)等の急激な擾乱が生じた場合でも、発電機が脱落や系統分離を起こさないようにするためにはどうすればよいかの解析を実施します。

動態安定度解析

直流送電解析

北本直流連系設備、紀伊水道直流連系設備、佐久間周波数変換所等、HVDC・FCに関する各種解析を実施します。

パワーエレクトロニクス解析

最近のパワーエレクトロニクス技術の進歩に伴い電力系統にはさまざまな機器が導入されています。瞬時値解析ツールを用いてSVC、SDR、UPFC等のパワーエレクトロニクス機器を含めた電力系統の解析を実施します。

雷サージ解析

瞬時値解析ツールを用いて落雷時のサージ電圧・電流の伝搬特性を解析し、変圧器やケーブル等の雷対策計算を実施します。

雷サージ解析

高調波解析

交直連系系統で発生する高調波不安定現象に関して瞬時値解析ツールを用いて解析し、対策計算を実施します。また、半導体機器等、複数の高調波発生源を考慮した配電系統の高調波解析を実施します。

励磁突入電流解析

変圧器を電力系統に接続する際(遮断器投入時)に発生する励磁突入電流の対策に関する解析を実施します。